Module-17 構築
尊敬するプロジェクト M17 Module-17 OpenRTX は現在開発途中の為、不具合が発生する可能性はありますが、それを十分理解した上で利用し、使用状況などの情報を公開します!
■M17プロジェクト
https://m17project.org/
■Module-17
https://github.com/M17-Project/Module_17
■OpenRTX
https://openrtx.org/#/
【1】Module-17 をインストールする為に、今回購入した構成品
1.Module-17 基板
2.OLED基板
3.YAESU 純正シリアルケーブル
4.DE-9 コネクタ
5.KENWOOD コンパチ スピーカー MIC
【2】既存の構成品
1.無線機
FTM-300DS にハンディ機用ホイップアンテナを取り付け、送信出力は最低に
2.ゲートウェイ(Node)
Rasberry-pi Zero 2W に MMDVM 基板を装着した JumboSpot
※下記の WPSD の機能により MMDVM の Version を 1.6.1 以上にしておく
3.上記J JumboSpot に搭載した WPSD
https://w0chp.radio/wpsd/
【3】ケーブル製作
Module-17 基板に搭載の DE-9 コネクタと無線機を 9600Bps で通信するためのケーブルを作成する
【4】USBポートの設定と確認
1.Windows PC と Module-17 基板を USB ケーブルで接続する
2.Module-17 の電源を投入する(USB-Cコネクタあるいは電源コネクタより)
3.Mocule-17 の Escape sw を押しながら Reset sw を同時に押し DFU モードにする
4.Windows PC のデバイスマネージャにて Module-17 が認識されていることを確認する
(下図 Windows11の場合)
5.リセットボタンにより Module-17 を再起動
【5】Module-17 Firmware(OpenRTX) の書き込み
1.Windows 用の dfu-util-0.11-binaries.tar.xz バイナリをダウンロードして解凍する
https://dfu-util.sourceforge.net/releases/dfu-util-0.11-binaries.tar.xz
2.解凍したフォルダの中にある win64 フォルダーを探してそのフォルダーをルート直下に移動する
※7-zipにて作業する場合2段階での解凍となる
3.下記のサイトより Module-17 用の最新ファームウェア「openrtx_mod17_wrap」をダウンロードする
格納先は上記で作成したルート直下の C:\win64 フォルダーへ
https://files.openrtx.org/nightly/
https://openrtx.schinken-radio.de/nightly/
4.Menu ボタンを押しながら Reset ボタンを押すと DFU モードになり、画面の表示がなくなる
5.Windows に戻りコマンドプロンプトを起動して win64 フォルダーへ移動し下記のコマンドを実行する
dfu-util -d 0483:df11 -a 0 -D openrtx_mod17_wrap -s 0x08000000
6.Module-17 をリセットして Firmware が更新されていることを確認する
※ Enter Key を押し Menu 画面から Down Key → Enter Key で infoを表示
【6】無線機(FTM-300DS) の設定
当局の実験によると FTM-400D は受信時に同期が外れるという問題が起きるが
FTM-300DS は Module-17 側で RX Phase を Inverted の設定にて問題ない
A-BAND を使用して「 FM Analog 」変調にて M17 の送受信を行う設定を行う
JumboSpot とFTM-300DS は超近距離の為、最低限の送信 Power に設定
【7】WPSDの設定
1.Main Radio Module は「M17 Mode」を選択
2.使用するリフレクターとそのモジュールを選択
3.ダッシュボードに M17 がアクティブになっていることを確認
4.MMDVM 基板の Firmware を確認 1.6.1 以前の場合は即 Firmware 更新の
手続きを行う
【8】Module-17 調整
1.調整は Reflector M17-SFX を介して Android 版 Droidstar と交信して行うが、USBタイプでもSDR
がある場合は Open Source の SDR++にて M17 decorder で変調を確認することを推奨
2.Module-17 メニューでの設定
※6個の Kye を操作して各種の設定を行う
メニュー画面
M17 Setting 画面にてコールサインを設定
Module-17 Setthing 画面にて FTM-300DS を使用する際には RX Phase を Inverted にする
注1)同じFTM-300DS 利用でも RX Phase を Inverted にしないで利用可能な例があります。
注2)FTM-400D では TX RX とも Normal で運用可能(2024/07/18)
2.送信調整
Module-17 の PTT を押し声を出して送信、Droidstar の音声を確認しながら、
TX Fitter VRを回し途切れなく明瞭に聞こえるよう調整する
※既知の問題としはAGCが過大に掛かり無音時にノイズが大きくなる
4.受信調整
Doroidstar の Tx ボタンを押し声を出して送信、Module-17 のスピーカーから
の音声の質と同期ランプが常時点灯するかを確認しながらRX Fitter VR を回し
調整する
※推奨
SDR++(Windows版スペアナ)にて M17 モジュレーションの確認ができる
https://www.sdrpp.org/
■導入手順はこちらを参考
https://github.com/M17-Project/Module_17
■謝辞
AMBEチップの必要がないライセンスフリーのコーデックを利用する素敵な無線機開発プロジェクトを進めている皆様に心から尊敬と感謝の意を送ります!
■テスト状況の履歴
コメント
Module17+OLED、YAESUケーブルを購入しました。
環境出来ましたらお知らせします。
とりあえずトランシーバーのRFだけで交信していただけたら良いかと。
でも他に直接RFでやってる局は皆無っぽいな~
交信を楽しみにお待ちしています!
Module17を購入された方は多いようですが、Feirmware の搭載作業で難航しているようです。。。
JH1UQL
Module17は1週間、ケーブルは今日届きました。YAESUケーブルは互換品です。
他に必要なものは全部あるので、ぼちぼち構築していきます。
といいつつ、何でもハマると寝るのも惜しんでやってしまって体調崩すんですよねぇいつも。
ChatGPT3.5が公開されたときも1週間ほとんど寝ないで会話してました。
お体を壊さない程度に。。
RFが出るようになったら SDR++ (https://www.sdrpp.org/) に入っている m17_decorderで
確認するとよいと思います。
それは貴重な情報です。出来上がったら交信して確かめるしかないと思ってました。
ありがとうございます。
よく読んだら記事に書いてありましたねorz