DVSwitch (Server)

DVSwitch システムの構築と運用 Server編
「アマチュア無線向けデジタルボイス用 クライアント・サーバーアプリケーション」

■システムの特徴
1.Server側の動作は安定、ssh から dvs コマンドで細部にわたる設定や作業が可能
2.Android Client の DVMS は運転や歩きながらの操作に便利なように考えて作らている
3.Bluetooth の Hands Free Profile に対応している為、カーナビのマイクとスピーカーでハンズ
  フリーQSOが可能、またSmart Watch を PTT SWとして利用できる
  ※現在 Hands Free Profile に対応しているDVアプリは DVSwitch 以外ない!
4.固定局用 Windows 版は DS5QDRさんが作られている USRP Client がとても使いやすい
5.Server のダッシュボードは Pi-Star の開発メンバーの作で見やすくRX Monitor も装備

■構築に必要な物や条件
1.グローバルIPアドレス(ダイナミックDNS利用可)1個とポート1個
2.DVSwitch Server を搭載する Raspberry-Pi (当局は3Bを使用)
3.D-Star を利用する場合は Vocoder AMBE USB Stick が必要(当局はDVSTICK30を使用)
本家サポート(英文)にもありますが、Net 経由で外部のAMBE Server の利用はNGです。
4.Tip(チップ220円)を払って Premium User にならないとすべての機能は利用できない
5.NoraExternalConnector経由でDSTARレピータに接続するためには特殊な設定が必要

■開発者のドキュメント情報URL
1.DVSwitch Installation and User Guide
  ※このPDF文章の中に構築に必要なURLもすべて含まれています。
  http://dvswitch.org/DVSwitch_install.pdf

■構築記録
1.24時間運転に備えFANやヒートシンクを取り付けケースに入れた Rasberry-Pi に AMBEボコーダ
   (DVStick30)を取り付け、イーサネットケーブルにて LAN 接続をする
2. DVSwitch-Server Image を下記からダウンロード
  http://dvswitch.org/DVSwitch-Server-RPi.zip
3. Image フィルを MicroSD に書き込み Rasberry-Pi に装着して起動
4.同じネットワーク上にあるPCの IPスキャナーソフトにてIPアドレスを検索
5. 該当IPへ ssh にてログイン
    User: dvswitch Pass: dvswitch
6./etc/dhcpcd.conf を編集してイーサネットポートの固定IPを設定
  $ sudo nano /etc/dhcpcd.conf
  下記のように環境を追記する- ————————–
  interface eth0
  static ip_address=192.168.0.〇〇〇/24
  static routers=192.168.0.1
  static domain_name_servers=192.168.0.1
  ———————————————————
  設定を反映させる
  $ sudo service dhcpcd reload
7. dvs+Enter にてDVSメニューが立ち上がり設定が開始される
   ・まずは「Tools Menu」の「Language」で「Japanese」の選択をお勧め
   ・次に「メインメニュー」の「初期設定」を実行する
  $ dvs
  コールサイン、DMR情報、D-Star識別符号、NXDN-ID、USRPポート番号、Brandmeister
  Server、BMパスワード、Vocoder(USB_AMBE を選択) の設定を行う

・コールサインを入力

・DMR ID を入力

・DMR ID と個別デバイス ID を入力

・D-Starの識別符号

・NXDN ID の入力

・Client との通信に利用するポート番号を入力

・利用する Brandmeistar Master Server を選択

・Brandmeister のパスワード入力

・Vocorder の種類を選択(当局はUSBタイプのDVStick30)
 D-Star利用時はUSBタイプのAMBEをサーバー直に取り付ける必要あり

・通信速度はデフォルトのまま

・入力の終了

8.「TG/Ref DB管理」メニューで各モードでのTGID、ReflectorID などを設定し、モバイルのDVSM
  へ転送が可能になる

D-Star の TgDB 設定例
※DVMS(Android Client)の準備ができ次第このデータを転送する

注)日本の D-Star レピーター(NoraEC経由)で接続する場合は下記の別途設定が必要
https://js1ygz.starfield.link/2023/08/25/access-to-jp-d-star/

9.モバイル等、外出先から接続可能にするために自宅のルーターの設定(静的IPマスカレード設定)
  等で DVSwitch Server の IPアドレスと「USRPポート番号」を紐づけ設定し Server 側の基本設
  定は完了となる
  ※画像はOCN光回線(PPPoE V4)の設定例


■クライアントの設定は下記記事へ
1.Windows 版 USRP Client
  DVSwitch (USRP Client) | STARFIELD AMATEUR RADIO CLUB
2.Android 版 DVSM Client
  DVSwitch (DVSM Client) | STARFIELD AMATEUR RADIO CLUB

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