Pi-Star Hotspot の作り方 2/3

前回①ではWifiに繋がったPi-Starが起動するまでを書き残しました。
今回②では実際にXLX620リフレクターへ接続するまでの健忘禄です。

【1】無線局コールサインの事
ここでいつも悩むのが「送る側と受ける側が同じコールサイン」は違法という件、私の知る限り下記の説があるようです。
1.同じコールサインで固定局と移動局で2つ免許状を申請する。
2.社団(クラブ)局で別のコールサインを申請する。
3.無線機とゲートウェイ(mmdvm)間をアッテネータ入りのケーブルで接続し「有線接続」する。
4.固定局の同じ場所(建物)中、車の中、のようなクローズな場所での無線機とゲートウェイは同じコールサインでOK。
※当局は2.のクラブ局コールサインで運用中の為、下記の説明も別コールサインにて設定する>

【2】パスワード変更
まず、Pi-Starのパスワードを変更する
「configuration」画面一番下の「Remote Access Password 」セクションにて新パスワードを入力
※このパスワードはssh接続でも有効

【3】サービスの選択
MMDVMHost Configurationにて今回の目的の「D-Star Mode:」を選択し
MMDVM Display Type: MMDVM基板にディスプレイが接続されいるときはそのタイプを選択
※「Apply Changes」ボタンを押し、数十秒~数分待つ。

【4】General Configuration
Hostname: 複数のPi-Starを使うときなどは特にユニークな名前を付けるべき
Node Callsign: 当局はクラブ局のコールサイン
Latitude: 緯度
Longitude: 経度
Radio Frequency: 無線機と繋ぐための周波数(JARLバンドプランのVOIP領域)
Town,Coimtry: 住所
URL: AUTOにチェックを入れておくと自動でqrz.com+コールサインに接続
Radio/Modem Type: 今回のmmdvmの場合はGPIO接続なので下記を選択
「STM32-DVM / MMDVM_HS – Raspberry Pi Hat (GPIO)」
Node Type:
  Privateを選択 → Pi-Starと無線機が同じコールサインの場合のみ通信可能
  Publicを選択 → Pi-Starと無線機が別のコールサインでも通信が可能
※その他は省略(動作に影響なし)
※「Apply Changes」ボタンを押し、数十秒~数分待つ。

【5】D-star Configuration
RPT1 Collsign: コールサインの後のモジュール文字「A~Z」を入力するがJARLの「D-star情報機器の
   登録」をしてある「識別符号」を利用したほうが、JARLリピータに接続する際に役に立つ
RPT2 Collsigh: 自動でGに設定される
Remote Password: 設定不要
Defoult Reflector: Pi-Star起動時に自動で接続する場合の設定
ircDDBGateway Language: English
Time Announcements: 一時時間に1回無線機から時報が鳴る
※「Apply Changes」ボタンを押し、数十秒~数分待つ。

【6】設定完了
設定完了後の画面、Pi-Star起動後に自動でXLX620Hに接続していることが分かる

Pi-Star Hotspot の作り方 #3へ続く

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